フローデザイナーの基本的な使い方
はじめに
フローデザイナーは、ブロックを組み合わせて処理フローを作成し、さまざまなデータを処理する業務システムを構築・運用できるサービスです。
ブロックは、需要予測や画像分類など機械学習に関するもの、BigQuery 上のビッグデータを操作するものや Salesforce・G Suite・Box などのサービスと連携するものなど、12 種類のカテゴリーと 90 個のブロックを揃えています(2020 年 02 月 26 日時点)。

info_outline 各ブロックの詳細については、「ブロックリファレンス」ドキュメントを参照願います。
このドキュメントでは、フローデザイナーを使ってフローを作成・実行するための基本操作について解説します。
フローデザイナーの作成
フローを作成・実行するにあたり、まずフローデザイナーを準備します。

- グローバルナビゲーション左端の menu をクリック
- [フローデザイナー]をクリック
- [利用開始]ボタンをクリック
- 名前を入力(例:
チュートリアル
) - 言語を選択(例:日本語)
- タイムゾーンを選択(例:Asia/Tokyo)
- [作成]ボタンをクリック
既にフローデザイナーを 1 つ以上利用中で、新しくフローデザイナーを準備する場合は、以下の手順で操作します。

- [追加]ボタンをクリック
- 名前を入力(例:
sample
) - 言語を選択(例:日本語)
- タイムゾーンを選択(例:Asia/Tokyo)
- [作成]ボタンをクリック
フローデザイナーの起動
フローを作成・実行するために、準備したフローデザイナーを起動します。

- フローデザイナーの名前をクリック
しばらくすると、別タブにフローデザイナーが起動します。
フローの保存
作成したフローを残すためには、手動で保存する必要があります。また、作成・編集したフローを実行するためには、一度保存する必要があります。

- [保存]ボタンをクリック
フローデザイナーの終了
フローデザイナーを終了するには、フローデザイナーを表示しているウェブブラウザーのタブを閉じてください。
保存せずに終了すると、編集内容は破棄されます。
ブロックの配置
ブロックは、ブロックリストからドラッグ&ドロップ操作で「編集パネル」に配置します。

- ドラッグ&ドロップ操作で、ブロックリストから編集パネルに配置
- ドラッグ操作で位置を調整可能
ブロックをつなぐ
ブロックをつなぐには、「編集パネル」上でブロックとブロックを重ねます。

- 片方のブロックがハイライト表示されるようにブロックとブロックを重ねる
ブロックを切り離す
つながったブロックを切り離すには、ブロック間の結線上にある remove_circle をクリックします。

- ブロック間の結線上にマウスカーソルを重ねる
- remove_circle をクリック
プロパティ
プロパティは、ブロックの動作をカスタマイズするためのもので、「プロパティパネル」に表示されます。

- 「ブロックリスト」上のブロックをクリックするとそのブロックのプロパティがプロパティパネルに表示される
(プロパティパネルが非表示の場合は、プロパティパネルが表示されそのブロックのプロパティが表示される) - 「編集パネル」上のブロックをクリックしてもそのブロックのプロパティがプロパティパネルに表示される
(ただし、ブロックリスト上のブロックのクリックとは異なり、プロパティパネルが非表示の場合はプロパティパネルが表示されることはない) - その代わり、編集パネル上のブロックをダブルクリックすることで、プロパティパネルの表示・非表示を切り替えられる
- プロパティパネルの表示・非表示は、プロパティパネル左端中央の[<]ボタンもしくは[>]ボタンでも切り替えられる
プロパティの内容は、ブロックごとに異なります。各ブロックごとのプロパティの内容と用途については、「ブロックリファレンス」を参照願います。
タブ
複数のフローを整理するためにタブ機能があります。タブは、編集パネル下部にあります。

- 編集パネル下部左端の[+]ボタンをクリックでタブを追加
- タブ右端の more_vert でタブ操作のメニューを表示
- [名前の変更]をクリックでタブ名を変更
- [タブの削除]をクリックでタブを削除
- [タブを左に移動]をクリックでタブを 1 つ左に移動
- [タブを右に移動]をクリックでタブを 1 つ右に移動
- [タブを一番左に移動]をクリックでタブを一番左に移動
- [タブを一番右に移動]をクリックでタブを一番右に移動
並列分岐ブロック

[並列分岐]ブロックは、このブロックの下につながった複数のブロックを並列に実行します。
左図の例では、A と B の処理が並列に実行されます。
以下に上図を例に、並列分岐ブロック使ったフローの作成手順を紹介します。

- 並列分岐ブロックを配置
- 並列処理させる各処理の先頭ブロックを並列分岐ブロックに重ねる
(並列実行させる処理数分これを繰り返す) - 各並列処理は、通常通りブロックを重ねてブロックをつなげる
- すべての並列処理の作成が完了したら、並列実行しないブロックを、各並列処理のすべての最終ブロックに順次重ねてつなげる
ログを見る
ログ(フローの実行記録)は、ログパネルで確認できます。

ログパネルは、「ログバー」・「ログリスト」・「ログ詳細」の 3 つの領域で構成されています。フローデザイナーを開いた直後は、ログバーのみが表示されています。
ログバーをクリックするか、ブロックメニューの[ログを見る]をクリックすると、ログパネル全体が表示されます。
info_outline ブロックメニューの[ログを見る]で、ログパネルを表示した場合は、[フロー開始]ブロックのブロック名のログのみが表示されます(同名のフローが他にあればそのフローのログも表示)。
ログバー
ログバーでは、ログパネルの開閉や表示するログのフィルタリングなどができます。
項目 | 説明 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
キャンセル |
ログリスト左端のチェックボックスにチェックが付いた準備中もしくは実行中のフローをキャンセルします。 |
||||||
削除 |
ログリスト左端のチェックボックスにチェックが付いたフローを削除します。 |
||||||
範囲 |
[範囲:]の部分をクリックするとフローの開始時間によるフィルタリングができます。 ![]() |
||||||
ステータス |
[ステータス:]の部分をクリックするとフローのステータスによるフィルタリングができます。 ![]() ステータスは複数選択できます。 |
||||||
フロー名 |
[フロー名:]の部分をクリックするとフロー名によるフィルタリングができます。 ![]() フロー名は複数選択できます。 |
||||||
update check_box 自動更新 sync check_box_outline_blank 自動更新 |
ログの読み込みタイミングを自動更新とするか、手動更新とするかを選択します。初期値は自動更新です。 自動更新のチェックボックスにチェックを付けると自動更新となります。この場合、update にマウスカーソルを重ねると、最終更新日時を表示します。 自動更新のチェックボックスのチェックを外すと手動更新となります。この場合、sync をクリックするとログを読み込みます。 |
||||||
settings |
ログを一度に取得する件数を設定します。settings をクリックして件数を設定します。初期値は 100 件です。 ![]() |
||||||
expand_less expand_more |
ログパネルを開閉します。
|
ログリスト
実行したフローの開始時間やステータスなどが一覧で確認できます。
多量のログがある場合は、下へスクロールするたびに、新たなログを読み込みページを自動更新していきます。
項目 | 説明 |
---|---|
開始時間 |
フローの実行を開始した時間です。 |
終了時間 |
フローの実行を終了した時間です。 |
実行時間 |
フローの実行にかかった時間です。単位は秒です。 |
ステータス |
フローの実行状態です。
|
フロー名 |
実行した(している)フローの名前(フローの開始ブロックのブロック名)です。 |
ログ詳細
ログリストで選択された実行フローのログが確認できます。

項目 | 説明 |
---|---|
content_paste コピー | クリックするとログ詳細をクリップボードにコピーします。 |
check_box_outline_blank エラーログの詳細を表示 | チェックボックスにチェックを付けるとエラーログの詳細を表示します。初期値では、エラーログは簡易な形式で表示しています。 |
ブロックの複製
編集パネルに配置したブロックは、プロパティの内容も含めて複製できます。

- ブロック右端の more_vert をクリック
- [ブロックの複製]をクリック
info_outline 複製後のブロック名には、「 のコピー」という文字列が追加されます。適切なブロック名に変更して利用します。
ブロックの削除
編集パネルに配置したブロックは、削除できます。

- ブロック右端の more_vert をクリック
- [ブロックの削除]をクリック
クリップ
クリップとは、指定したブロックのプロパティ内容も含めて、ブロックリストのクリップカテゴリーに再利用可能な形で保存する機能です。なお、クリップできるブロックの数は 10 ブロックまでです。
利用頻度が高いブロックで、プロパティの変更内容が共通するような場合は、クリップ機能を利用することをおすすめします。

- クリップしたいブロックの more_vert をクリック
- [ブロックをクリップ]をクリック
クリップしたブロックは、他のカテゴリーのブロックと同様に、ドラッグ&ドロップ操作で編集パネルに配置できます。

- クリップカテゴリーから使用するブロックをドラッグ&ドロップ操作で編集パネルに配置
クリップ後に、クリップしたブロックのプロパティ内容は変更可能です。

- クリップカテゴリーのブロックをクリックまたはダブルクリックでプロパティを表示
- プロパティを変更
- [保存]ボタンをクリック
info_outline 編集パネルに配置済みのブロックのプロパティは変更されません。
クリップしたブロックは削除可能です。

- クリップカテゴリーのブロックをクリックまたはダブルクリックでプロパティを表示
- プロパティ右上の delete をクリック
フローの複製
作成したフローは、複製できます。

- ブロック右端の more_vert をクリック
- [フローの複製]をクリック
info_outline 複製後のフローの開始ブロックのブロック名には、「 のコピー」という文字列が追加されます。適切なブロック名に変更して利用します。
フローを他のタブへ移動
作成したフローは、他のタブへ移動できます。

- ブロック右端の more_vert をクリック
- [フローを他のタブへ移動]にマウスカーソルを重ねる
- 移動先のタブ名をクリック
フローのエクスポート
エクスポートは、フローを各ブロックのプロパティ設定内容も含めてファイルに書き出す機能です。エクスポートしたファイルは、インポート機能を使って別のフローデザイナーに取り込めます(同一のフローデザイナーにも取り込めます)。
1 つのフローのみをエクスポートする場合は、フローのブロックメニューからエクスポート機能を使用します。

- エクスポートしたいフロー内のブロック右端の more_vert をクリック
- [フローのエクスポート]をクリック
- ファイル名を入力
- [エクスポート]ボタンをクリック
- OS の保存画面から保存先を指定して保存
複数のフローをまとめてエクスポートする場合は、フローリストのエクスポート機能を使用します。

- [フローリスト]ボタンをクリック
- エクスポートしたいフローのチェックボックスをチェック
- [エクスポート]ボタンをクリック
- ファイル名を入力
- [エクスポート]ボタンをクリック
- OS の保存画面から保存先を指定して保存
info_outline エクスポートには、以下の留意事項があります。
- ブロックのみのエクスポートはできません。
- 不完全なフローのエクスポートはできません。
不完全なフローとは、フローデザイナーの保存が行われていないフローやフローの開始ブロックがないフローのことです。 - 終了ブロックは出力されません。
インポートしたときに、初期状態の終了ブロックが自動的に追加されます。このため、終了ブロックのブロック名は引き継げません。 - ファイルの書き出しは、ウェブブラウザーのダウンロード機能に依存しています。ファイルの書き出し先や挙動については、ウェブブラウザーごと、さらにはダウンロード機能の設定によって異なります。
フローの削除
作成したフローは、削除できます。

- ブロック右端の more_vert をクリック
- [フローの削除]をクリック
- 削除を確認する画面で[OK]ボタンをクリック
コメント(アルファ)
作成したフローに対して、下図のようなコメントが追加できます。

error_outline 本機能はアルファ版です。アルファ版での提供となるため、一部の機能が正常に動作しない可能性があります。機能改善や不具合などのフィードバックは、MAGELLAN BLOCKS のお問い合わせ機能より情報提供をお願いします。フィードバックの内容は MAGELLAN BLOCKS の品質向上のために利用いたします。
アルファ版は、一部の方のみへの限定公開となっています。本機能のお試しを希望される場合は、MAGELLAN BLOCKS のお問い合わせ機能より利用申請をお願いします。
コメントを追加
コメントは、以下の手順で追加できます。
- 編集パネル左下のコメントツールバーからテキストアイコン(左から 2 番目)をクリック
- 編集パネルの任意の場所をクリック
上図のようにオレンジ枠ボックスが表示されます。
- オレンジ枠ボックスをダブルクリック
上図のようにグレー枠ボックスが表示されます。
- グレー枠ボックスにコメントを入力
- グレー枠ボックス右上の×アイコンをクリック
- オレンジ枠ボックスをドラッグしてコメントの表示位置を調整
- オレンジ枠ボックスの右下矩形をドラッグして大きさを調整
上記手順の 6 と 7 は順不同です。
コメントを装飾
コメントはテキストの装飾とボックスの装飾ができます。手順は、以下のとおりです。
- 編集パネル左下のコメントツールバーから矢印アイコンをクリック
- 装飾したいコメントをクリック
- コメントツールバーの装飾アイコンをクリックして装飾
項目 説明 format_bold テキストを太字にします。 format_italic テキストを斜体にします。 format_underline テキストに下線を引きます。 text_format テキストの色を変更します。 format_align_left テキストの配置を変更します。
format_align_left テキストを左揃えにします。 format_align_center テキストを中央揃えにします。 format_align_right テキストを右揃えにします。 vertical_align_top テキストをボックスの上端に配置します。 vertical_align_center テキストをボックスの中央に配置します。 vertical_align_bottom テキストをボックスの下端に配置します。 format_color_fill ボックス内の色を変更します。
border_color ボックスの枠線の色を変更します。
line_weight ボックスの枠線の幅を変更します。変更できる線の幅は、以下の 6 種類です。
- 1px
- 2px
- 3px
- 4px
- 8px
- 16px
line_style ボックスの枠線の種類を変更します。変更できる線の種類は、以下の 3 種類です。
- 直線
- 点線
- 破線
layers コメントの重なり順を変更します。重なり順の変更は、以下 4 種類の操作ができます。
- 一番前へ
- ひとつ前へ
- ひとつ後ろへ
- 一番後ろへ
コメントを削除
コメントは削除できます。手順は、以下のとおりです。
- 編集パネル左下の矢印アイコンをクリック
- 削除したいコメントをクリック
- コメントの右上の×アイコンをクリック
フローテンプレート作成
フローテンプレートでは、機械学習向けのフローのひな形(テンプレート)が生成できます。
下図は、実際に生成したフローテンプレートの例です。

生成されたフローテンプレートをそのまま実行して機械学習によるさまざまな予測ができます。また、生成されたテンプレートをベースにして、自身の業務用途に合わせた形でフローをカスタマイズして実行させることもできます。
現時点では、以下に挙げる機械学習向けのフローテンプレートが生成できます。
- 数値分類タイプの予測フロー
- 数値回帰タイプの予測フロー
- 画像分類タイプの予測フロー
- 画像物体検出タイプ[手動設定]の予測フロー
- 画像物体検出タイプ[自動設定]の予測フロー
- テキスト分類タイプの予測フロー
事前準備
フローテンプレートを利用するにあたっては、以下に挙げる準備が必要です。
- 予測に使用するモデルジェネレーターの作成、トレーニングの実施およびその結果(モデル)の適用
- 予測に使用する入力データを以下のいずれかの形式で準備
タイプ 準備 数値分類タイプ・数値回帰タイプ 以下いずれかの形式で準備します。
- DataEditor を使って準備(エクスポート不要)
- BigQuery 上に準備
- CSV 形式のデータファイル(UTF-8・BOM なし)を Google Cloud Storage (GCS) へアップロード
- Google スプレッドシートに準備
準備した Google スプレッドシートは使用 GCP サービスアカウントのメールアドレスと共有しておく必要があります。
画像分類タイプ・画像物体検出タイプ[手動設定]・画像物体検出タイプ[自動設定] JPEG 形式の画像ファイル(群)を GCS へアップロードします。
テキスト分類タイプ テキストファイル(群)を GCS へアップロードします。
現時点で、対応するモデルジェネレーターのタイプは、以下のとおりです。
- 数値分類タイプ
- 数値回帰タイプ
- 画像分類タイプ
- 画像物体検出タイプ[手動設定]
- 画像物体検出タイプ[自動設定]
- テキスト分類タイプ
フローテンプレート作成の流れ
フローテンプレート作成のおおまかな流れは以下のとおりです。

フローテンプレート作成は、画面に表示されるいくつかの質問(設定項目)に答えていくだけでできます。画面は、上記 6 ステップの 6 画面で構成されていてます。
以下、簡単に各ステップ(画面)の質問(設定項目)について紹介します。
- フロータイプ設定
フローデザイナーヘッダー部分の[フローテンプレート作成]ボタンをクリックすると、生成するフローテンプレートの選択画面が表示されます。ここで、予測のタイプを選択します。
- フロー名設定
フロー名とメモを設定します。それぞれ、[フローの開始]ブロックの[ブロック名]プロパティと[ブロックメモ]プロパティに反映されます。
- 予測ブロック設定
予測に使用するモデルジェネレーターで生成したモデルの選択と、予測方法(オンラインかバッチ)を選択します。大量のデータを使った予測の場合は、予測方法にバッチの選択をおすすめします。
- 入力データ設定
- 数値分類予測・数値回帰予測の場合
入力データの入力元を以下から選択します。
- DataEditor
- BigQuery
- Google Cloud Storage (GCS)
- Google Spreadsheet
入力元によって、さらなる設定項目があります。
入力元 設定項目 DataEditor データの名前を設定します。
BigQuery データセットとテーブルを設定します。
GCS CSV 形式のファイル(UTF-8・BOM なし)のみが対象です。ファイル形式は、CSV を選択してください。
GCS URL には、GCS 上にアップロード済みのファイルへの GCS URL を設定してください。
Google Spreadsheet Google スプレッドシートの URL とヘッダーの行数を設定します。
URL には、Google スプレッドシートに付けた名前を指定できます。
- 画像分類予測・画像物体検知(手動設定)予測・画像物体検知(自動設定)予測の場合
入力データは、GCS 上の JPEG 形式の画像ファイル(群)のみです。ストレージの選択とファイル形式は、それぞれ GCS と画像ファイルを選択してください。
GCS URL には、GCS 上にアップロード済みの入力データへの GCS URL を指定してください。
- バッチ予測の場合は、画像ファイル(群)を配置したフォルダーまでのパスを指定します。
- オンライン予測の場合は、画像ファイルへのパスを指定します。複数ファイルを指定する場合は、アスタリスク(
*
)の指定が可能です。
例)gs://my-bucket/my-folder/*
- テキスト分類予測の場合
入力データは、GCS 上のテキストファイル(群)のみです。ストレージの選択とファイル形式は、それぞれ GCS とテキストファイルを選択してください。
- バッチ予測の場合は、テキストファイル(群)を配置したフォルダーまでのパスを指定します。
- オンライン予測の場合は、テキストファイルへのパスを指定します。複数ファイルを指定する場合は、アスタリスク(
*
)の指定が可能です。
例)gs://my-bucket/my-folder/*
- 数値分類予測・数値回帰予測の場合
- 出力データ設定
出力データの保存先を以下から選択します。
- DataEditor
- BigQuery
- Google Cloud Storage (GCS)
- Google スプレッドシート
画像分類の場合は、ラベル数の設定で分類するラベルの数を設定します。
保存先によって、さらなる設定項目が変わります。
- DataEditor の場合
保存先が DataEditor で新規登録の場合は、データの名前・データセット・テーブルを設定します。更新の場合は、データの名前を選択します。
- BigQuery の場合
保存先が BigQuery の場合は、データの保存先となるデータセットとテーブルを設定します。
- Google Cloud Storage (GCS) の場合
保存先が GCS の場合は、保存するデータのファイル形式(CSV のみ)と保存先 GCS URL を設定します。
- Google スプレッドシートの場合
保存先が Google スプレッドシートの場合は、データの保存先となるスプレッドシートのファイル名とそのファイルを共有するユーザーのメールアドレスを設定します。
- フロー配置設定
生成するフローを配置するフローデザイナー上のタブを選択します。
カスタマイズ
生成されたフローのカスタマイズは、自由に行って構いません。ただし、フローテンプレート作成時に設定した入力データ設定と出力データ設定の項目は、[フローの開始]ブロックの直下にある[オブジェクト生成]ブロックでまとめています。
入力データ設定と出力データ設定で設定した内容を変更したい場合は、この[オブジェクト生成]ブロックの[データ]プロパティを変更すると便利です。
以下に、変更可能な設定項目について紹介します(値のみ変更可能)。
項目 | 型 | 説明 |
---|---|---|
input.dataset | String |
入力データ設定で設定したデータセットです。 |
input.table | String |
入力データ設定で設定したテーブルです。 |
input.gcs_url | String |
入力データ設定で設定した GCS URL です。 |
output.dataset | String |
出力データ設定で設定したデータセットです。 |
output.table | String |
出力データ設定で設定したテーブルです。 |
output.gcs_url | String |
出力データ設定で設定した GCS URL です。 |
info_outlineオブジェクト生成ブロックにまとめられていない入力データ設定および出力データ設定の項目については、該当するブロック内の該当プロパティに直接値が設定されています。
インポート
インポートは、エクスポート機能によってファイルに書きだされたフローをフローデザイナーへ取り込む機能です。
読み込むフローは、どのタブに配置するかを選べます。複数フローをまとめて書きだしたファイルの場合は、複数フローをまとめて取り込みます。

- [インポート]ボタンをクリック
- フローを取り込む先のタブを選択
- [ファイルを選択]ボタンをクリック
- OS の開く画面からエクスポートファイルを選択
- [追加]ボタンをクリック
フローリスト
フローリスト機能を使うと、以下のことができます。
- フロー一覧の閲覧
- 複数フローをまとめたエクスポート(1 フローのみも可)
- フローごとの定期実行の有効・無効の切り替え
- フローごとの外部実行の設定
- フローの外部実行時に必要となる ID の設定
- Google Cloud Storage(GCS)にアイテムを配置したときにフローを実行する設定
フローリストは、[フローリスト]ボタンをクリックすると使えます。

左の操作例では、以下のことを行っています。
- フロー一覧の絞り込み検索
- フローをまとめた選択や解除
- フロー個別の選択
- 選択したフローをまとめたエクスポート
- フロー個々の定期実行の有効・無効の切り替え
- フローリストの終了
フローごとの外部実行の設定は、以下のように操作します。

左の操作例では、以下のことを行っています。
- フローの外部実行時に必要となる ID の設定
ID は、英数字(a-z、A-Z、0-9)、ハイフン(-)およびアンダースコア(_)が使用できます。ID の最大長は、64 文字です。
- GCS にアイテムを配置したときにフローを実行する設定
- チェックボックスにチェックを付ける
- GCP サービスアカウントを選択
- バケットを選択
- オブジェクト(ファイルやフォルダー)を入力
オブジェクトに指定したファイルやフォルダーを配置すると当該フローが実行されます。
オブジェクト欄を空欄にすると、バケットに何らかのファイルやフォルダーを配置すると当該フローが実行されます。
- 外部実行の設定の編集
- 外部実行の設定の削除
設定
設定機能では、以下のことができます。
- 名前の変更
- GCP サービスアカウントの確認とデフォルトの変更
- Salesforce アカウント情報の追加・編集・削除
- Einstein アカウント情報の追加・削除
- Box サービスアカウントの追加・削除
- AWS アカウントの追加・削除
- 通知の追加・編集・削除
- API トークンの追加・編集・削除

- [設定]ボタンをクリック
- 画面左側のメニュー項目をクリックで、設定項目を切り替え
- [×]ボタンをクリック
名前
名前項目では、フローデザイナー作成時に付けた名前の変更ができます。

名前の変更は、名前を書き換えて、[保存]ボタンをクリックします。
GCP サービスアカウント
GCP サービスアカウント項目では、以下に挙げる GCP サービスアカウントごとの項目の確認と、どの GCP サービスアカウントをデフォルト値とするかの設定ができます。
- プロジェクト ID
- アカウント名
- メールアドレス

info_outline デフォルト設定は、GCP サービスアカウントが複数登録されている場合に、どの GCP サービスアカウントをデフォルトとして使用するかを決めます。デフォルト指定された GCP サービスアカウントは、ブロックの GCP サービスアカウントプロパティの初期値として選択されます。
デフォルトの設定は、デフォルトに設定する GCP サービスアカウントのデフォルト欄をクリックします。
Salesforce アカウント
Salesforce アカウント項目では、Salesforce カテゴリーのブロックで使用する Salesforce アカウントの情報を管理します。

Salesforce アカウントでは、以下の情報をまとめて管理します。
- Salesforce ログイン時のユーザー名
- Salesforce ログイン時のパスワード
- Salesforce のセキュリティートークン
- Salesforce のコンシューマ鍵
- Salesforce のコンシューマの秘密
info_outline セキュリティートークンの取得方法は、以下のとおりです。
- 個人設定から「クイック検索」ボックスに「
リセット
」と入力し、「私のセキュリティートークンのリセット」を選択します。 - 「セキュリティートークンのリセット」をクリックします。Salesforce 個人設定のメールアドレスに新しいセキュリティートークンがメールで送信されます。
info_outline 「コンシューマ鍵」および「コンシューマの秘密」の取得方法は、以下のとおりです。
MAGELLAN BLOCKS から Salesforce への接続を行うために「新規接続アプリケーション」を作成する必要があります。
- Salesforce Classic で作成する場合
「設定」から「クイック検索」ボックスに「アプリケーション
」と入力し、「アプリケーション」を選択します。「接続アプリケーション」で「新規」をクリックします。 - Lightning Experience で作成する場合
「設定」から「クイック検索」ボックスに「アプリケーション
」と入力し、「アプリケーションマネージャ」を選択します。「新規接続アプリケーション」をクリックします。
※作成時には「OAuth 設定の有効化」を行ってください。有効化の際には「コールバック URL」と「選択した OAuth 範囲」の設定も必要です。以下を参考に設定してください。
- コールバック URL:任意(例えば、
http://localhost/callback
) - 選択した OAuth 範囲:フルアクセス(full)
接続アプリケーションの作成後に、「コンシューマ鍵」および「コ ンシューマの秘密」の情報を取得します。
Salesforce アカウントの管理では、以下の操作ができます。
Einstein アカウント
Einstein アカウント項目では、[Einstein 画像認識] ブロックで使用する Einstein アカウント情報を管理します。

Einstein アカウント情報は、Salesforce ログイン時のユーザー名(メールアドレス)と鍵ファイルで構成されます。
Einstein アカウント情報の鍵ファイルは、以下の手順で取得します。
-
Salesforce アカウントで、https://api.metamind.io/signup open_in_new にサインアップをします。
-
サインアップ後の画面で、ダウンロードボタンをクリックして、鍵ファイルをダウンロードします。鍵ファイルは、無くさないよう大切に保管してください。
warning 鍵ファイルの再取得はできません。鍵ファイルを紛失したりダウンロードしなかった場合は、別の Salesforce アカウントでサインアップして鍵ファイルを取得してください(2017/09/12 時点で確認している仕様です)。
info_outline サインアップ後の画面で、ダウンロードボタンが表示されない場合は、テキストボックス内に表示されているテキスト全てをコピーして、einstein_platform.pem
というファイル名で保存してください(テキストは、-----BEGIN RSA PRIVATE KEY----- の行で始まり、-----END RSA PRIVATE KEY----- の行で終わります)。
Einstein アカウントの管理では、以下の操作ができます。
操作 | 説明 |
---|---|
追加 |
Einstein アカウント情報を登録します。 Einstein アカウントの追加手順は、以下のとおりです。
![]() |
デフォルト設定 |
デフォルトの Einstein アカウント情報を設定します。デフォルト設定された Einstein アカウントは、[Einstein 画像認識] ブロックの [Einsteinアカウント] プロパティの初期値として選択されます。 |
削除 |
登録済みの Einstein アカウント情報を削除します。 削除は、削除したい Einstein アカウントの削除欄の delete をクリックします。 |
Box サービスアカウント
warning この機能は、アルファ版として限定公開しています。
Box サービスアカウント項目では、[Boxから変数へロード] ブロックで使用する Box サービスアカウントを管理します。

Box サービスアカウントでは、以下の操作ができます。
操作 | 説明 |
---|---|
追加 |
Box サービスアカウントを登録します。 Box サービスアカウントの登録手順は、以下のとおりです。
![]() |
デフォルト設定 |
デフォルトの Box サービスアカウントを設定します。デフォルト設定された Box サービスアカウントは、[Boxから変数へロード] ブロックの [Box サービスアカウント] プロパティの初期値として選択されます。 |
削除 |
登録済みの Box サービスアカウントを削除します。 削除は、削除したい Box サービスアカウントの削除欄の delete をクリックします。 |
AWS アカウント
AWS アカウント項目では、[S3 から GCS へファイルコピー] ブロックで使用する AWS アカウントを管理します。

AWS アカウントでは、以下の操作ができます。
操作 | 説明 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
追加 |
AWS アカウントを登録します。 登録は、[追加]ボタンをクリックします。表示される以下の画面で、AWS アカウントの情報を入力します。 ![]()
info_outline アクセスキー ID とシークレットアクセスキーの作成については、「AWS アカウントとアクセスキー open_in_new」を参照してください。なお、シークレットアクセスキーは作成時のみ取得可能です。作成時に CSV ファイルをダウンロードするか、表示されたシークレットアクセスキーをコピーして、安全な場所に保管してください。 入力が完了したら[追加]ボタンをクリックします。 |
||||||||
デフォルト設定 |
デフォルトの AWA アカウントを設定します。デフォルト設定された AWS アカウントは、[S3 から GCS へファイルコピー]ブロックの[AWS アカウント]プロパティの初期値として選択されます。 |
||||||||
削除 |
登録済みの AWS アカウントを削除します。 削除は、削除したい AWS アカウントの削除欄の delete をクリックします。 |
フロー間共通変数
フロー間共通変数の項目では、フロー間で共通に使用できる変数が定義できます。
info_outline 変数とは、フローの実行中に文字列や整数などのデータを格納・参照できる記憶領域のコトで、固有の名称で識別できます。

フロー間共通変数として、名称を FOO、値を 1 として定義したとします。このとき、異なる A と B のフローで、FOO という変数を参照すると、どちらのフローでも 1 という値が取得できます。
フロー間共通変数には、このほかに以下の特徴があります。
- 複数持つことができ、それぞれに名称を付けて区別します。名称のルールは以下のとおりです。
- 名称に使える文字は、英大文字・英小文字・数字・_(アンダースコアー)のみです。
- 数字のみの名称は使用できません。
- _ で始まる名称は使用できません。
info_outline フロー間共通変数の名称は、FOO_BAR のようにすべて大文字にすると、フロー実行内変数との区別がつけやすくなります。
- 扱えるデータの種類は以下のとおりです。
- 文字列
- 整数
- 浮動小数点
- 真偽
- NULL
- フロー内でフロー間共通変数の値は変更可能ですが、その影響範囲は変更を行った実行中のフロー内のみです。他の実行中のフローでは、変更されていない定義時の値を参照します。
例(登場するフロー A とフロー B は別のフロー):- フロー間共通変数として、名称を FOO、値を 1 として定義します。
- 実行中のフロー A で、FOO の値を 100 に変更後、FOO の値を参照すると、100 という値が取得されます。
- 実行中のフロー B で、FOO を参照すると、その参照タイミングに関わらず 1 という値(1. で定義した値)が取得されます(このフロー内で FOO を変更しない前提)。
- 新たに実行したフロー A で、FOO の値を変更する前に、FOO を参照すると 1 という値(1. で定義した値)が取得されます。
error_outline 本機能はベータ版です。ベータ版での提供となるため、一部の機能が正常に動作しない可能性があります。機能改善や不具合などのフィードバックは、MAGELLAN BLOCKS のお問い合わせ機能より情報提供をお願いします。フィードバックの内容は MAGELLAN BLOCKS の品質向上のために利用いたします。
フロー間共通変数の項目では、以下の操作ができます。
操作 | 説明 |
---|---|
追加 |
フロー間共通変数を追加します。 追加は、[追加]ボタンをクリックします。表示される以下の画面で、フロー間共通変数の情報を入力します。 ![]()
|
編集 |
追加済みのフロー間共通変数の「データの種類」と「値」が変更できます。 info_outline 名称の変更はできません。名称を変更したい場合は、変更したいフロー間共通変数を削除し、新たに追加してください。 編集は、編集したいフロー間共通変数の編集欄の create をクリックします。表示される以下の画面で、フロー間共通変数のデータの種類や値を変更します。 ![]()
|
削除 |
追加済みのフロー間共通変数の削除ができます。 削除は、削除したいフロー間共通変数の削除欄の delete をクリックします。 |
通知
通知項目では、フロー実行終了時の通知方法を管理します。ここで管理する通知は、フローの実行が「成功したとき」と「失敗したとき」のそれぞれで分けて使用します([フローの開始]ブロックのプロパティで設定します)。
通知は、通知タイプおよび通知タイプごとの通知先情報に、名前(通知名)をつけて管理します。通知タイプは、メール通知と Slack 通知の 2 種類です。
info_outline メール通知の場合、所定のメールサービスを使用する必要があります。現在、サポートしているメールサービスは、以下のとおりです。
メール通知を使用する場合は、使用するメールサービスのアカウント登録を先に済ませてください。
メール通知と Slack 通知で、設定項目が異なります。以下は、メール通知の設定内容です。
設定項目 | SendGrid | Mailgun | Mailjet |
---|---|---|---|
アドレス | smtp.sendgrid.net | smtp.mailgun.org | in.mailjet.com |
ポート | 2525 | 2525 | 2525 |
ユーザー名 | SendGrid のユーザー名 | Mailgun の Default SMTP Login | Mailjet SMTP アカウントの USERNAME (API KEY) |
パスワード | SendGrid のパスワード | Mailgun の Default Password | Mailjet SMTP アカウントの PASSWORD (SECRET KEY) |
To | 通知メールの宛先メールアドレス | ||
From | 通知メールの送信者メールアドレス | ||
件名 | 通知メールの件名 |
以下は、Slack 通知の設定内容です。
設定項目 | 内容 |
---|---|
URL | Slack の Webhook URL を指定します。 |
チャンネル | Slack の通知先チャンネルを指定します。 |
ユーザー名 | Slack 通知時の表示ユーザー名を指定します。 |
アイコン | Slack 通知時のアイコン絵文字を指定します。 |
API トークン
API トークン項目は、フローを外部から呼び出すときの認証に使用する情報です。ここでは、この API トークンの発行(追加)や削除などができます。なお、追加する API トークンには、説明がつけられます。

- [追加]ボタンをクリックで説明文を付けて API トークンを追加
- をクリックで、API トークンをクリップボードへコピー
- create をクリックで API トークンの説明文を編集
- delete をクリックで API トークンを削除