ブロックリファレンス

BLOCKS Reference

Google Drive

DriveからGCSへファイルをコピー

概要

このブロックは、Googleドライブ上のファイルをGoogle Cloud Storage(GCS)へコピーします。

上図のように、このブロックはGoogleドライブからGoogle Cloud Storage(GCS)へファイルをコピーします。これにより、Googleドライブで管理されているファイルをGCSに保存し、データのバックアップや長期保管、他システムとの連携が可能になります。

想定される利用シーンと使い方には、以下のようなものがあります。

  • データバックアップ時
    例えば、Googleドライブで管理している重要なスプレッドシートやドキュメントを、定期的にGCSへコピーすることで、データの冗長性を確保できます。フローをスケジュール実行に設定し、毎日または毎週の自動バックアップを実現できます。
  • データ形式変換とアーカイブ時
    GoogleスプレッドシートをPDF形式に変換してGCSへ保存することで、月次レポートや分析結果を確定版として保管できます。ファイル形式プロパティでPDFドキュメントを選択し、ページの向きや用紙サイズを調整することで、印刷に適した形式でアーカイブできます。
  • 外部システム連携時
    Googleドライブで作成・編集したファイルをGCSへコピーし、そこから他のシステム(BigQueryやCloud Run functionsなど)へ受け渡すことで、データ連携の起点として活用できます。GCSをハブとすることで、複数のシステム間でのデータ共有が容易になります。

コピーの際、以下ファイル形式の変換も可能です。

  • GoogleスプレッドシートからExcel・PDF・CSV・TSVへの変換が可能
  • GoogleドキュメントからWord・PDF・テキストへの変換が可能

プロパティ

プロパティ名 説明
ブロック名

編集パネルに配置した当該ブロックの表示名が変更できます。

ブロックリストパネル中のブロック名は変更されません。

GCPサービスアカウント

コピー対象のGCSとGoogleドライブの両方にアクセス可能なGCPサービスアカウントを選択します。

GoogleドライブにGCPサービスアカウントへのアクセスを許可するには、Googleドライブの共有機能を使って、GCPサービスアカウントのメールアドレスを共有してください。

GCPサービスアカウントのメールアドレスは、フローデザイナーの設定機能からGCPサービスアカウント項目で確認ができます。

アイテムURL(名前可)

コピー元ファイルのURLを指定します。ファイル名での指定もできます。

URLは、共有リンクおよびファイルの URL(ウェブブラウザーのアドレス欄に表示)のどちらも指定可能です。

変数展開の指定が可能][%形式の文字列書式の指定が可能]
コピー先のGCSのURL

GCSへコピーしたいGCS上ファイルへのGCS URL(gs://my-bucket/my-fileのような形式、ただしgs://は不要)を指定します。

変数展開の指定が可能][%形式の文字列書式の指定が可能]
GCSにファイルが存在する場合に上書き

このチェックボックスにチェックを入れると、コピー先に同名のファイルが存在すると、上書きします。

ブロックメモ このブロックに関するメモが記載できます。このブロックの処理に影響しません。
ファイル形式

コピー時に、ファイル形式を変換したい場合に指定します。

項目 説明
指定なし

コピー時にファイル形式の変換をせず、そのままコピーします(デフォルト)。

Microsoft Excel(.xlsx)

GoogeスプレッドシートからExcelへ変換します。

コピー元のファイルが、Googleスプレッドシート以外の場合は、変換に失敗します。

PDFドキュメント(.pdf)

GoogeスプレッドシートおよびGOogleドキュメントからPDFドキュメントへ変換します。

コピー元のファイルが、GoogleスプレッドシートおよびGoogleドキュメント以外の場合は、変換に失敗します。

カンマ(,)区切り(.csv、最初のシート)

GoogeスプレッドシートからCSVへ変換します。変換対象は、最初のシートのみです。

コピー元のファイルが、Googleスプレッドシート以外の場合は、変換に失敗します。

タブ区切り(.tsv、最初のシート)

GoogeスプレッドシートからTSVへ変換します。変換対象は、最初のシートのみです。

コピー元のファイルが、Googleスプレッドシート以外の場合は、変換に失敗します。

Microsoft Word(.docx)

GoogleドキュメントからWordへ変換します。

コピー元のファイルが、Googleドキュメント以外の場合は、変換に失敗します。

書式なしテキスト(.txt)

Googleドキュメントから書式なしテキストへ変換します。

コピー元のファイルが、Googleドキュメント以外の場合は、変換に失敗します。

ページの向き

PDF変換時のページの向きを以下から選択します。

  • 縦方向
  • 横方向

このプロパティは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントの印刷設定(ファイルメニューの印刷)の「ページの向き」と同様です。印刷設定で調整後、同じ値を設定すると期待通りの出力結果が得られます。

用紙サイズ

PDF変換時の用紙サイズを以下から選択します。

  • A3 (29.7cm x 42.0cm)
  • A4 (21.0cm x 29.7cm)
  • A5 (14.8cm x 21.0cm)
  • B4 (25.0cm x 35.3cm)
  • B5 (17.6cm x 25.0cm)
  • Letter (21.6cm x 27.9cm)
  • Tabloid (27.9cm x 43.2cm)
  • Legal (21.6cm x 35.6cm)
  • Statement (14.0cm x 21.6cm)
  • Executive (18.4cm x 26.7cm)
  • Folio (21.6cm x 33.0cm)

このプロパティは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントの印刷設定(ファイルメニューの印刷)の「用紙サイズ」と同様です。印刷設定で調整後、同じ値を設定すると期待通りの出力結果が得られます。

スケール

PDF変換時のスケールを以下から選択します。

  • 標準100%
  • 幅に合わせる
  • 高さに合わせる
  • ページに合わせる

このプロパティは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントの印刷設定(ファイルメニューの印刷)の「スケール」と同様です。印刷設定で調整後、同じ値を設定すると期待通りの出力結果が得られます。

余白

PDF変換時の余白を以下から選択します。カスタム数値を選択した場合は、上下左右の余白を個別に指定します(単位:cm)。

  • 標準:(上1.905cm・下1.905cm・左1.778cm・右1.778cm)
  • 狭い:(上1.905cm・下1.905cm・左0.635cm・右0.635cm)
  • 広い:(上2.54cm・下2.54cm・左2.54cm・右2.54cm)
  • カスタム数値

このプロパティは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントの印刷設定(ファイルメニューの印刷)の「余白」と同様です。印刷設定で調整後、同じ値を設定すると期待通りの出力結果が得られます。

行と列の見出し

PDF変換時に、固定行や固定列を繰り返すかどうかを設定します。それぞれのチェックボックスをオンにすると繰り返します。

このプロパティは、GoogleスプレッドシートやGoogleドキュメントの印刷設定(ファイルメニューの印刷)の「行と列の見出し」と同様です。印刷設定で調整後、同じ値を設定すると期待通りの出力結果が得られます。

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