ブロックリファレンス

BLOCKS Reference

Google Drive

スプレッドシートを作成

概要

このブロックは、作成するスプレッドシートの内容が格納された変数内容を元に、Googleスプレッドシートを作成します。

スプレッドシートを作成ブロックの概念図
(図をクリックすると拡大表示されます。)

スプレッドシートの作成に成功すると、スプレッドシートへのURLがログへ出力されます。スプレッドシートへは、このURLでアクセスします。

infoこのスプレッドシートへアクセスするには、権限が必要です。[Googleドライブのアイテムを共有]ブロックでスプレッドシートを共有し、適切な権限を設定してください(このブロックの拡張設定を使うと作成と同時に共有と権限の設定もできます)。

作成するスプレッドシートの内容は、変数で指定します。変数には、スプレッドシートに反映したいデータをオブジェクト配列にして格納します。

このデータ形式について、以下の表形式のデータを例に解説します(1行目はヘッダー行)。

Column Title 1 Column Title 2 Column Title 3
"foo" 123 1.3
"bar" 456 4.6
"baz" 789 7.9
  • 各行をオブジェクトで表現し、データ全体を配列でまとめます。
  • 各オブジェクトでは、キーと値のペアで、各列のデータを表現します。
    • キーには、各列のヘッダーを指定します。
    • 値には、各列のデータを指定します。

以下に、JSONとオブジェクト生成ブロックで表現した例を挙げます。

  • JSONの例:
    [
      {"Column Title 1": "foo", "Column Title 2": 123, "Column Title 3": 1.3},
      {"Column Title 1": "bar", "Column Title 2": 456, "Column Title 3": 4.6},
      {"Column Title 1": "baz", "Column Title 2": 789, "Column Title 3": 7.9}
    ]
    
  • オブジェクト生成ブロックの例:
    スプレッドシートを作成ブロックで利用するオブジェクト生成ブロックの例

warningセルフサービスプランの場合は、このブロックを使用する前に、Google Sheets APIを有効にしてください。共有機能(【共有相手】プロパティ)を利用する場合は、Google Drive APIも有効にしてください。詳しくは、「基本操作ガイド>ヒント> Google APIを有効にする」を参照してください。

プロパティ

プロパティ名 説明
ブロック名 ブロックの名前を指定します。ブロックに表示されます。
GCPサービスアカウント このブロックで使用するGCPサービスアカウントを選択します。
フォルダURL

指定したフォルダーにスプレッドシートを作成する場合、このオプションを使用して、そのフォルダーのURLを指定します。

このフォルダーでは、指定されたGCPサービスアカウントでスプレッドシートを作成できるよう、事前に適切な権限を与えておく必要があります。

変数展開の指定が可能]
ファイル名

作成するスプレッドシートのファイル名を指定します。空欄の場合は、自動でファイル名が付けられます。

変数展開の指定が可能]
出力データの変数

作成するスプレッドシートの内容が格納された変数を指定します。

作成したファイルURLを格納する変数

作成したスプレッドシートへのURLが変数に格納できます。

作成したスプレッドシートへのURLを変数に格納したい場合は、このプロパティに変数を指定します。

ブロックメモ ブロックに対するコメントを指定します。
ワークシート名

作成するスプレッドシートのシート名を指定します。空欄の場合は、自動でシート名が付けられます。

変数展開の指定が可能][%形式の文字列書式の指定が可能]
開始セル(A1形式)

データを書き出すセルの位置をA1形式で指定します。空欄の場合は、セルA1が指定されたと見なします。

A1:D10のような範囲指定もできます。例えば、B2:D5と指定した場合、セルB2からセルD5までの範囲(下図赤枠の部分)にデータを書き出します。書き込むデータがこの範囲より大きい場合は、エラーとなりこのブロックの処理は失敗します。

範囲指定の例
ヘッダー行を出力する

ヘッダー行を出力するかしないかを指定します。

  • ヘッダー行を出力する場合は、チェックを付けます。
  • ヘッダー行を出力しない場合は、チェックを外す。
出力するキー

出力データの変数]に格納されたデータの内、ここで指定したキーに対するデータのみを出力します。列の並びはここで指定されたキーの順番になります。

キーは、[]ボタンをクリックして追加します。

共有相手

共有する相手を選択します。

  • [特定のユーザー]:特定のユーザーと共有します。
  • [グループ]:特定のGoogleグループと共有します。
  • [ドメイン]:特定のGoogle Workspaceドメインと共有します。
  • [ウェブ上で一般公開]:誰でもアイテムにアクセスできるようにします。
付与する権限

共有する相手に付与する権限を選択します。

  • [編集]:アイテムの編集ができます。
  • [閲覧(コメント可)]:アイテムの閲覧とコメントができます。
  • [閲覧]:アイテムの閲覧のみができます。
Eメールアドレス

共有相手として[特定のユーザー][グループ]を選択した場合に、メールアドレスを指定します。

メールアドレスは、カンマ(,)区切りで複数のメールアドレスを列挙できます(例:foo@example.jp, bar@example.jp, baz@example.jp)。

  • [特定のユーザー]:ユーザーのメールアドレスを指定します。
  • [グループ]: Googleグループのメールアドレスを指定します。
変数展開の指定が可能][%形式の文字列書式の指定が可能]
ドメイン

共有相手として[ドメイン]を選択した場合に、共有相手のGoogle Workspaceドメインを指定します。

変数展開の指定が可能][%形式の文字列書式の指定が可能]
ファイル検索で検出を許可する

共有する相手として[ドメイン][ウェブ上で一般公開]を選択した場合に、ファイル検索でアイテムの検出を許可するかしないかを指定します。

  • アイテムの検出を許可するときはチェックを付けます。
  • アイテムの検出を許可しないときはチェックを外します。

使用例

ここでは、「クエリーの実行」ブロックと組み合わせた例を紹介します。

クエリーの実行」ブロックのクエリー結果が格納された変数には、オブジェクトの配列形式でデータが格納されており、本ブロックの入力としてそのまま活用できます。

以下は、MAGELLAN BLOCKSで提供しているBigQueryのカレンダーデータセットから祝日の一覧をGoogleスプレッドシートへ設定する例です。

まず、「クエリーの実行」ブロックを配置し、以下のように設定します。

プロパティ 説明
クエリー
SELECT
  date,
  dayofweek.name AS day_of_week,
  public_holiday.name AS holiday_name
FROM
  `blocks-data-calendar.public.calendar_holiday`
WHERE
  public_holiday.flag = TRUE
  AND date_int.year >= 2024
ORDER BY
  date

2024年以降のすべての祝日を日付順にリストします。

結果を格納する変数 _

次に、「スプレッドシートを作成」ブロックを配置し、以下のように設定します。

プロパティ 説明
ファイル名 国民の祝日

作成するGoogleスプレッドシートのファイル名を指定します。

出力データの変数 _

クエリー結果が格納された変数を指定します。

以上で完成です。

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